WISS'97の全会議を、会場に設置したチャットサーバーによって拡張しよう という試み。WISS五周年記念事業として企画された。現実の議論がチャット上 での議論によって活性化される過程など、CSCWの実験としても興味深い現象が 観察された。とくに会議途中で登場したComicChatのインパクトは大きく、同 一情報のメディア(テキスト表現と擬人化表現)による印象の変化の大きさを 再認識した。
その後、オンラインチャットはWISS98でも再度利用された。また 情報処理学会のINTERACTION98や、 プログラミングシンポジウム(1999) などでも同様のチャットが利用されるようになった。これらが一過性の ブームなのか、会議を補助する機能として定着していくのか興味が持たれる。
暦本 (ソニーCSL), 魚井 (大阪大学), 綾塚 (東京大学), 荒井 (日立)